「変われるはずがない」と思っているときは一度、過去の原因探しを止めて、「未来の目標や希望」にフォーカスしてみる。
クラニオセイクラル・バイオダイナミクスのセッションを提供し始めてから、
「人が変化するとはどういうことか」
ということをよく考えるようになりました。自分自身の過去を思い出しながら。
私は15年以上前からセラピーを学んだり、受けたりして、それが辛い時期を耐える支えになりました。
セラピーを受けていなかったら、もっとひどい自分になっていたと思います。
からだの過緊張が出るときもあるけれど、ふつうの日はからだがやわらかくなったし、便秘も治ったし、自分の変化によって疎遠だった家族とも仲良く過ごせるようになりました。そういう意味では「とても変化した」と言えます。
しかし、このところの自分の変化がすさまじく(?)、「今までは本気でセラピーを受けてこなかったのかもしれない。もっともっと本気でやればよかった」と思いました。
以前はセラピスト頼りにしていて、依存的で、「このセラピーを受ければ良くなる」「このゴッドハンドのセラピストにかかれば大丈夫」と大金を費やしたことも…。
そんな私からこれからセラピーを受けようと検討している方にお伝えできるのは、
受けるセラピーやセラピストを選ぶ以前に、
「絶対に変わる」という自分の覚悟が何よりも大事、ということ。
これは意志の力というよりは、無意識の思い…というほうがしっくりきます。
自分を幸せになる許可を自分に出せているかどうか。
先日、アトピーをセラピーで治したことからセラピストになった方が、
「結局、覚悟のある人だけが変われるんだと思う」と呟いていました。
その方は、病院にかかって「もうこのアトピーは治らない」と言われていたけれど、自分の心の中では「絶対に自分で治す!」という強い思いがあったそうです。
そこから各種自然療法を試しまくり、結果、アトピーを克服されました。
お話ぶりから、その方は、「自分を不幸にさせる」「自分はダメだ」といったブロックはなかったようでした。
アトピーになったのは、いろいろなことの掛け違えによるもので、もともと素直な方なんだろうなという印象でした。
しかし、「自分は幸せになれるはずがない」「幸せになってはいけない」と思い込んでいる方もいます。
そうした方は、これまでの人生で、何度も挫折を味わったり、助けてくれる人がいなかったりと、辛い経験をされてきた方がほとんどではないでしょうか。
このような、「私なんてダメだ」という無力感はからだと脳に染み付いていたりするので、なかなか変化できないというのもよくわかります。
そんなときは、「原因探し」「暗い自分を見る」のはいったんやめて、
「たった1回しかない自分の人生において、何を叶えたいか、体験したいか」というのをいちど真剣に考えてみるといいかもしれません。
心の内なる希望や目標が、変化への原動力になり、自分を新しい道に連れて行ってくれます。
さらにそうした身体とこころに染み付いた無力感は、クラニオバイオの静かな時間のなかで、解消していったりもするので、クラニオバイオでじゅうぶんに自分のこころとからだを癒すのもおすすめです。
補足すると、一度「底」を体験すると腹がくくれたりもするので、つらい体験をすることも必ずしも悪いものではないと思ったりもします。