今日のセッションの備忘録。

継続的に通ってきてくださるクライアントさんへのセッション。

クライアントさんに許可を得た上で、

「こうしたらいいかな?」

「ああしたらいいかな?」

と試行錯誤しながらセッションをしています。

セッションがうまくハマるときもあれば、ハマらないときもあり、

クラニオバイオの基礎を大事にしつつ、仮説を立てていろいろしていたのですが、

今日のセッションはうまく行きました…!

備忘録として書いておきます。他のプラクティショナーさんの参考になれば。

私が今まで受けてきたセラピー/ボディワークのベストプラクティスはいろいろあるのですが、

その1つがロルフィングです。

ロルフィングの10セッションを受けて、セッションを重ねるごとにどんどん身体がクリアになり、健康へと「向かう」感覚は今でも鮮明に覚えています。

そのロルフィングの創始者アイダ・ロルフは、

「ロルフィングは、身体をフォード(大衆車)からジャガー(高級車)に変える」

とおっしゃっていたそうです。

リラクゼーションは、一時的に症状を緩和し、

鍼灸などの治療は、身体の歪みや滞りを解消していきます。

しかし、それらは、従来の身体を「元通り」にするのであって、「バージョンアップする」ことはしません。

元通りにすることももちろん十分凄いし、それをできる治療家は多くないと思いますが、

「身体をバージョンアップする」というロルフィングの思想に、体験を通して実感し、

「自分のクラニオバイオでも、心身のバージョンアップができるようになりたい」

と思うようになりました。

また、日本の健康法「操体法」では、「患者(クライアント)を健康のサイクルに乗せること」を重要視していて(教わった限りではそんなイメージ。。)、この教えにもなるほどと思うことがありました。

私は自分の不調に対して、食事を見直したり、対話によるセラピーを受けたり、非言語のボディワークを受けたり、実にいろいろなことをしてきましたが、「食事が改善されると心が変わる」とか、「非言語領域の滞りがクリアになると現実が少し変わる」ことを経験し、食事、睡眠、運動、心、魂(意志)、姿勢等々、すべてが連関し、それらがうまく回り出すと、自分のサイクルも整うと思うようになりました。

これをまとめると、

身体A(不調に陥りやすいサイクル)

身体B(健康を生成できるサイクル)に移行するサポートをする

というのが、セラピストとしての自分がやりたいことです。

PCのバージョンアップのようなこの移行をするにはどうするか。

それにはアレクサンダーテクニークの教えなどがヒントになりました。

●やらなくていいことをやめる

●やる必要のあることはやる

それは「Aの脱習慣化」であり、「Bの習慣化」です。

ボディワークの世界では、よく「身体システム」という言葉を使いますが、

身体をシステム化するのは、

・先天的な要素(体質気質)

・後天的な要素(環境、生活習慣、クセ)

があり、後天的な要素が習慣化されると、システム化されます。

先天的な要素は、変えようのないカードとして、その使い方を工夫するしかないし、その先天的な要素も後天的な要素を変えていくと、先天的だと思っていたにもかかわらず、それが変わっていくこともあります。

というわけで、「脱習慣化」と「新しい習慣化」を今、

自分のセッションとセルフケアのアドバイスとして工夫しながらやっているところです。

クラニオバイオのセッションにおいては、「待つ」「信頼する」というアプローチももちろん重要なのですが、構造のアプローチで学ぶ「提案」「促す」、つまり「方向性を出すこと」をクライアントさんの身体が回復するどのタイミングで行うかが重要かもな、、、と今日のセッションで感じました。

(構造のアプローチに限らず、セッション全体で使えると思いました)

「方向性を出す」というのは案外難しく、それが強すぎたり早すぎたりすると、多様な変化や自然なプロセスを妨げてしまいます。お金をいただくという意味では、期待通りにことが運ぶのでいいかもしれませんが、バイオ的には違うと感じ、「方向性を出さないで」セッションをしていた時期がありました。

しかし、それをしないといい感じで変化せず、「旅行しに来たのに、目的地に辿り着けず、その辺をうろついて終わり」みたいなことが何度もありました。

大きな軸では「方向性」を出し、小さな軸では「方向性を出さないこと」が大事かもしれないな、と記事を描きながら思いました。(考えがまとまった!)

そして大きな軸での方向性の出し方は、「意識」で行うのではなく、「自分の身体を感じること/ニュートラル具合」で方向づけられるような気もしています(セラピストの状態がクライアントに反映されるので)。

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