「変容」のための構え(姿勢)について
「変化」はかんたんだけど、「変容」は難しい
セラピーの仕事をしていて思うのは、
「変化」をするのはかんたんだけど、「変容」するのは難しい、ということです。
「変化」と「変容」の定義は人それぞれだと思いますが、
私自身の定義でいえば、
変化…一時的な変化。根本的なシステムはまたもとに戻る。
変容…後戻りできない変化。システム自体が変わる。
ということになります。
どんなセラピーもボディワークも、「変化」はします。
たとえ一時しのぎだとしても、「変化」が困難な日常を耐え忍ばせてくれたりする。
一時的な避難所になったりする。
そういう意味で、「変化」もすばらしいです。
変容のための諸条件
クライアントさんが「変容」を求めて、
何かのセラピーやボディワークを受ける、あるいは瞑想などをする、というとき、
そこには、いろいろなものが必要になります。
・変容しようとする自分自身の「意志」
・変容のためのリソース(セッションを受けたりセルフワークをしたりする時間、お金、仕事や住居がある程度安定していることなど)
・現在のシステム(自分のこころやからだ)にありのままに向き合う姿勢
・変容のための技術を持つセラピストの存在
そして変容とは、ただ単に、こころのあり方が変わるだけではありません。
こころとからだのあり方が変わった結果、「現実が変わる」というのが変容です。
食事のパターンが変わる(外食やコンビニ食ばかりだったのが、自炊できるようになったり、栄養を考えられるようになる)
睡眠のパターンが変わる(ワーカホリックを手放して、仕事をマネジメントし、ある程度の睡眠時間を確保できるようになる)
といったことも人によっては難しいので、それが達成できることは非常に大きな変容です。
また、無意識に自分が強化して使っていたペルソナが、自分の人生の邪魔をしていたと気づき、
そのペルソナの恩恵に感謝しながらも、不要な面については使わないようになる、といったことも変容だと考えています。
躁的防衛をやめるとか、批判的防衛をやめるとか。
変容を起こすための「構え(姿勢」」の条件としては、
① 自分を知る(とくに強化された自分のクセに気づく)
② 自分の使い方を意識的に選択する
というのが大事なように思います。
①については性格診断や占い(命式)、コーチングなどが役立つかもしれません。
②については、まず自分の身体を日常的に感じること、規則正しい生活をこころがけることによって、正しい選択がしやすくなるような気がします。
そして、こころとからだを捉える理論や枠組みを知ることも役立ち、
私の場合は、
・サイコシンセシス
・瞑想の教え
・アレクサンダーテクニークの理論
・インテグラル理論
がとくに心理的な変容に役立ちました。
まとめると、自分を知り、世界を知り、その上で適切な選択ができるようになること。
それを実践していくと、着実な「変容」につながっていくのかなと思っています。
