「対処療法」のその場しのぎの重要性。“雨宿り”がエネルギーロスを防ぐ

「対処療法=その場しのぎの悪いもの?」という思い込み

セラピーの世界にいる中で、「対処療法=その場しのぎでよくないもの」という印象が、長い間、私の中にありました。

治療家の方とお話ししていても、多くの方が根本的な心身の健康を目指して施術をしています。

私ももちろんその一人ではありますが、不調をもつクライアントさんと実際に対峙してセッションを提供するようになって、その考え方が変化してきました。

心とからだが限界までしんどくなったとき、「とりあえず今日を越えられるかどうか」は、とても現実的で大切なテーマです。

根本原因を探る前に、これ以上エネルギーを消耗させない“雨宿り”の場所が必要だと、現在の私は感じています。

一時的にも心身がラクになれば、根本的な解決に向かう力も溜められる

対処療法は、こころとからだの雨宿り

例えとして、雨の中をずっと歩き続けると、体力も気力もどんどん削られていきます。長く不調に悩んでいる方、重い病気を患っている方は、その状態でいるだけで、日々エネルギーを削られていきます。そんな中で、対処療法は嵐が過ぎるまで一時的に避難できる安心できる屋根のようなもの。

その時だけでも少しでもラクになれれば、眠れるようになったり、仕事や家事がなんとか回ったり、人に助けを求める余裕も生まれます。

削られるエネルギーが減ると、相対的に「今をしのぐ力」がたまる。結果、根本的な見直しにとりかかれるのです。

対処療法にも「よい対処療法」と「おすすめできない対処療法」がある

ただし、対処療法といっても、その質はさまざまです。

甘いものを食べる、スマホで動画を観るーーこうした軽い逃避や麻痺も、「対処療法」だと私は考えます。

世間的にあまり良くないことでも、それが人を助けてくれることはたくさんあり、私はかなりそういった「ジャンクなもの」「だらだらしたもの」に寛容なほうです。ストイックな人のほうが病気になりやすいな…と感じることもあります。

ただし、心身に深刻な影響をもたらす飲酒やタバコへの依存、人間関係の執着などは、心を鬼にして少しずつでも減らしていくのは重要だと考えています。

クラニオセイクラル バイオダイナミクスは「対処療法+根本療法」

このサロンで提供しているクラニオセイクラル バイオダイナミクス(クラニオバイオ)は、「対処療法」としての働きがあり、さらにそれを継続していくことで、「根本療法」にもつながっていくワークです。

クラニオバイオは、セッションですぐに心身がラクになります。

からだがゆるみ、「呼吸がしやすくなった」「肩の力が抜けて眠れた」など、わかりやすい変化を感じる方も多いです。“今この瞬間を楽にする”対処療法的な側面があります。

同時に、クラニオバイオは「心身がラクになった状態を、からだが体験し、学習する」面もあります。セッションを継続して受けて、からだの神経系など何度も「ラクでいられるパターン」を体験していくと、少しずつ、緊張しやすさや滞りやすさといった“クセ”そのものが変化していきます。

これは、脳とからだのシステム全体の再学習=根本療法的なプロセスと言えます。

雨宿りをしつつも、根っこから整えていく

つらさが強いとき、「対処療法はダメ、根本療法だけが正しい」と自分を追い込むと、かえって回復が遠ざかります。

まずは安心して雨宿りができる場所を確保しつつ、そのうえで少しずつ生活やからだの“土台”を整えていく。

その両方を同時に支えてくれるものの一つが、クラニオバイオだと感じています。

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